「バーテンダースクールFIZZ」バーテンダーとバー開業&バー経営講座
同時に、2個のシェーカーを振る方法を考えた理由。
シェーカーを振るのは、やっぱり、バーテンダーの花形技術。そう思っていた若かりし頃、さまざまなシェークの方法について、研究した事があります。
お客様から賞賛を浴びたいばかりに、真似の出来ないシェークの方法を考えたりしました。もう、今から、20年以上も前の話ですね~
賞賛を浴びたいと考えること自体が、幼いですよね。未熟な頃です(苦笑)バーテンダーは、本質的なところでは、主役になるべきものではありませんからね。
その頃考え出した方法のひとつが、2個のシェーカーを同時に振る方法です。プロの方であれば、すぐに思いつくことですし、ある意味、邪道なシェーカーの振り方です。
今、頭の中で、いろいろ想像されてる方もあるでしょう。右手と左手に、それぞれ1個ずつ持って振る!とかでは、ありませんよ。それは、あまりにも、滑稽なパフォーマンスになってしまうでしょう。まあ、注目は、浴びるかもしれませんが・・・・(笑)
こうした、遊び的なシェーカ-の振り方を否定される方もあるでしょう。ただ、バーを経営する上で、若干、パフォーマンス的要素も必要となる場合もあるでしょうし、こうしたワザを身につけておく事も、無駄にはならないと思います。
もちろん、まず、基礎をしっかり習得した上で、こうしたパフォーマンスを取り入れて下さい。とにかく、注目を浴びたくて、こうしたシェーカーの振り方だけを教えて欲しい!という人もありますが、それは、論外です。何事も、まずは、基礎から!です。
この2個のシェーカーを振る方法、最初に申し上げた通り、プロの方であれば、誰でも思いつく方法です。ちょっと、考えてみて下さい。初心者の方は、思いつきそうで分からない方法かもしれませんね。
私の教材「バー開業バイブル」で、2個のシェーカーの振り方を、解説しています。この教材は、10年以上、毎月売れ続け、全国46県に到達していますので、すでに、かなりの数が、普及しています。
つまり、「2個のシェーカーを同時に振っているバーテンダー」は、私の教材を、ご覧頂いた可能性が、かなり高いという事。
さて、この2個のシェーカーを同時に振る方法。多くの方は、2つのカクテルを作っているのだろうと思われたはず。もちろん、2個のシェーカーを同時に振るわけですから、それぞれを、別のグラスに注いで、2つのカクテルでもOKです。
ただ、私が、このシェーカーの振り方を考案した理由は、2個のシェーカーを同時に振って、1つのカクテルグラスに注ぐカクテルを創作したかったからです。そうでなければ、邪道とも思える振り方を、あえてしようとは、考えなかったでしょう。いつも申し上げる事ですが、全ての事には意味があります。
最初に考えていた創作カクテルのコンセプトでは、2人が、同時にシェーカーを振って、1つのカクテルグラスに注ぐのも面白いと思っていたのです。
ただ、それが、一人でできた方が、効率もいいな~と思い、そこから、試行錯誤を、ちょっとしたわけです。振り方の考案には、それほど、時間はかかっていません。ほんの数分でしょう。むしろ、創作カクテルのコンセプトを考え出す事の方が時間がかかりました。
最初に、申し上げましたが、お客様に賞賛を浴びたいという、情けないほど未熟だった20代の頃に、考え出したカクテルです。ですから、邪道なワザですが、そこは、若気の至りということで・・・・
では、また・・・