「バーテンダースクールFIZZ」バーテンダーとバー開業&バー経営講座
カクテルレシピ本の度数を信用するな。
書店に行くと、さまざまなカクテル関連の書籍が並んでいます。その中でも、掲載してあるカクテルレシピ数を誇るような書籍では、アルコール度数まで表記されています。
全てとは言いませんが、このアルコール度数が、実に、いい加減で、びっくりしてしまいます。どうして、こうした、いい加減なアルコール度数の表記になってしまったのか?
おそらく、あるカクテルの書籍を参考にして、そこに記載してあったアルコール度数を、そのままコピーしたからでしょう。こうした書籍が、かなり、目につきます。
最近は、カクテルレシピの書籍を、ほとんど見なくなりましたので、現時点で販売されている書籍が、どのようになっているか?分かりません。ここ数年、私は、さまざまなところで、こうしたアルコール度数の表記の間違いについて、お話していますので、改善がなされているかもしれません。(いやいや、それほど、影響力はないですね・・・笑)
このアルコール度数の計算をする場合、特に、注意しなければならない点があります。この部分を考慮して計算するかどうかによって、結果が全く違ってきます。
この部分を考慮に入れても、おかしい記載の書籍が多いのですが・・・
最近は、カクテルレシピの書籍を見なくなりましたと、お話ししました。それは、もう十数年前から、続いている事です。ごくまれに、ちらっと見たりする程度です。
どうしてか?
ここに掲載している他の記事を、ご覧になっている方は、もうご存知ですよね。
そう!
カクテルレシピそのものを覚えたりする事には、全く意味がありません。
ですから、私自身が、カクテルレシピに注目する事がない!という意味で、最近、カクテルレシピの書籍を見ていない!ということです。
もちろん、お酒やバーに関する事は、職業病ですから、さまざまな媒体から、自然に吸収する体質になっています。全てとは言いませんが・・・
話を、もとに戻しましょう。
アルコール度数、これは、プロであれば、把握できなければなりません。当たり前の話ですが、お客様が求められるアルコール度数のカクテルを提供しなければならないからです。
例えば、 ウイスキーの水割りぐらいのアルコール度数のものか?
ビールよりも軽いアルコール度数のものがいいのか?
お客様は、どの程度、アルコールが飲めるのか?
さまざまな視点から、アルコール度数を基準に、お客様に見合うカクテルを提供する技術は必要な事です。
さらに、 その日に、どの程度、アルコールを召し上がっていらっしゃるか?
どういったお酒や食事を召し上がっていらっしゃるか?
いらっしゃった時間帯や、一緒にいらっしゃった方との関係性は?
明日のご予定は?・・・・・
キリがないほど、さまざまな事を考慮にいれながら、提供するカクテルを考えていくのがプロです。 その初歩が、アルコール度数というわけです。
では、また。