「バーテンダースクールFIZZ」バーテンダーとバー開業&バー経営講座
独創的なカクテル作成のために必要なこと
独創的なカクテルとは?
捉え方は、さまざまだと思いますが、これまでの既成概念を打ち破るようなカクテル。 見た事もない!とか、ユニークな!とか、絶賛すべき!とか・・・ さまざまな表現方法があると思います。
当然、これまでの常識を覆すようなカクテルのこと。
では、常識とは?
カクテルを作るときには、やはり、常識があります。 いわゆる、基礎知識・基礎技術。
こうした基礎を十二分に理解し、さらに、咀嚼・分解した後、誕生するのが、独創的カクテルです。 いきなり、何の予備知識も技術もなく、まして、中途半端な知識・技術で、できるものではありません。
にもかかわらず、初心者でありながら、一足飛びに、独創的なカクテルを創りたがるものです。 趣味で、自分で楽しむのなら、もちろん、何の問題もありません。
でも、プロの場合、もっと、基礎を鍛練すべきです。
時間のかかる事を習得するからこそ、価値があるのです。 何でも短縮して、物事を済ませようとする時代の弊害かもしれませんね。
カクテルを作るための、基礎知識・基礎技術を習得する。その事で、カクテル作りの常識を、習得する。その上で、その常識を打ち破り、非常識とも言えるカクテルを創り出す。 それが、独創的なカクテルの誕生です。
時に、それは、芸術的な領域に入り、常人では、理解しがたいものもあります。 正直、ビジネス的に考えると、採算の合わないカクテルもあります。 経営を考えるなら、コスト面で、非効率的な要素を排除しなければならない部分もありますので・・・
ただ、そうした独創的なカクテルを創り出す能力を磨くことは必要です。
カクテルに限らず、全ての常識は、疑ってみる必要あり! 常識にばかりとらわれていると、進歩がありません。 非常識で、誰も考えないような(→時に、人からは、あきれられるような)アイデアを実行に移す勇気。 とりあえず、やってみる実行力が必要です。
もちろん、常識を理解し、その上で、それでもなお、個性を優先する。 誰もが賛成し、理解してもらえるレベルでは、それは、魅力のないアイデアに過ぎません。 それを理解してくれる人が、誰もいなくても、やってみる勇気が必要です。 当然、当初は、採算の合わない事も多く、失敗も多い事でしょう。 (失敗という概念自体が、今では、死語になってますね)
でも、何度も、くじけずに実行するうちに、失敗が怖くなくなる。 人に笑われようとも、気にもならない。 次から次へと、アイデアがわき、やってみたい事が、あふれ出てくるようになる。
それが、常識にとらわれず、非常識な事さえ、実行に移した人の得る、最大の果実だと、私は思います。 何も実行に移さず、ただ、時が流れるのを、無難に過ごすような人生だけは、送りたくないですね~。
・・・何だか、今回のタイトルから、大幅に、脱線してしまいましたが、いつもの事で(苦笑)
では、また・・・・・