「バーテンダースクールFIZZ」バーテンダーとバー開業&バー経営講座
カクテル作りで、リキュールの歴史を考慮する理由とは?
リキュールから、カクテルを作る場合、その歴史も、考慮しなければならない場合があります。
例えば・・・ リキュールの女王と呼ばれるリキュールがあります。リキュールの原点のひとつと考えられているリキュールです。検索すれば、何のリキュールか、すぐわかるでしょう。
余談ですが、世界最古のリキュールと呼ばれるものは、別にあります。間違って、このリキュールを、世界最古と思っていらっしゃる方も、よくあり ます。
このリキュールは、フルーツ系ではありません。今でこそ、さまざまなフルーツを主原料に、さまざまなリキュールが誕生していますが、当初は=ず~っと大昔は、フルーツ系のリキュールはなかったので す。
そして、この女王と呼ばれるようなリキュールが、メインだったのです。
このような時代、リキュールは、カクテルに使用されるのではなく、単体と して、飲まれていたわけです。
こうしたリキュールは、その時代を感じるためにも、あまり手を加えず、シンプルなレシピで、提供するのが、よいのではないか? カクテルとして、提供する場合に、バーテンダーが考えるべき事です。
あるいは、最近発売されるリキュールでは、メーカー推奨の、カクテルレシピなどが、ある場合があります。 でも、実際には、メーカー推奨ではないカクテルレシピが流行る場合もありま す。これも、リキュールの歴史を勉強していれば、分かる事です。
メーカーは、意外に、カクテルには、疎いものです。 それは、過去の歴史が、証明しているのです。 ですから、メーカー推奨!という、大手企業の圧倒的な威圧感に、惑わされない事です。 この事は、以前にも、お話ししましたね。
このように、リキュールの歴史を知れば、カクテルを作るときに、さまざまな事が、頭に浮かぶようになるわけです。歴史の知識が、しっかりと、カクテル作りに生きてくるわけです。
歴史を学んでも、それを生かす方法を考えていなければ、意味がありません。 何事も、意味を考えて学び、しっかり生かしましょうね。
では、また。