「バーテンダースクールFIZZ」バーテンダーとバー開業&バー経営講座
最高のカクテルとは?
最高のカクテル。難しいテーマです。
単に、美味しいカクテルなら、いくらでもあります。
そして、人それぞれ、味覚は違うので、美味しい!にも差があります。
さらに、重要なのが、「感情!」
その時の、その人の感情によって、味わいが、随分違います。嬉しい時、悲しい時、楽しい時・・・・・その時の感情は、大きな影響を与えます。バーであれば、接客してくれたバーテンダーやスタッフによって、変わるはずです。
ちょっと、話がそれますが、私の場合を、お話しましょう。若いころは、自分が作ったカクテルより、美味しいと思えるカクテルを探しました。
そして、そういうカクテルに出会えば、当然、しばらく、そのバーに通う事になります。その味を、身体にたたきこんで、そのあと、自分の店で、作ってみる。そして、そのバーに通って、それより美味しいカクテルを作れるようになったら卒業!
もちろん、そのバーのバーテンダーの方と懇意になり、その後も通ったバーもあります。
最高のカクテルに出会う瞬間は、こうした行動を繰り返すうちに、少なくなっていきました。このころの私の基準は、単純に、味わい。
そして、味わいを卒業し、ここに、感情を加味していくと・・・当然のごとく、なかなか、最高のカクテル!には、出会えなくなりました。
私自身が作るカクテルは、お客様に提供するもの。
いかに、感情を加味してカクテルを作るか?に、悩み苦しみました。私が、美味しいと思って提供するだけでは、不十分。
こうした、20代の頃の悩みが、今の私のカクテルに対する姿勢につながっています。
私が考える最高のカクテルは、感情を加味したもの。
そんな風に、考えています。この感情を満足させてくれるカクテルに出会った瞬間。提供する立場の場合でも、私は、この上なく幸せな気持ちになります。
では、また・・・・・